2024年11月24日

ロックな事件(by 木村ルニ)

浅草方面のMusic bar『わくよん』主催。

オープンマイク的なわくよん音楽祭は、去年に続いて2回めとなる。

店での集会は音響問題で警察沙汰になってしまう。それはそれでドキュメンタリーなのだが。

そんなわけで今年もまた防音設備のある蟠龍寺スタジオ『弁天しあた』での開催となった。


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それぞれが自称歌い手、ミュージシャン、DJたち。自分の想いをぶつけ合い、青春を振り返り、勝手にパフォーマンスし合うのだ、それを私らが何とか納める役、というべきか。

蟠龍寺スタジオのスタッフ、コペと真理子の安心と信頼の司会、、、、

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そして真理子といえば調子はずれのアマチュアが訪れても、どんな酔いどれが乱入しても決してピッチがブレない凛々しさ、コペルニクス一同脱帽。

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その上、わがKAFとしては長年の夢だったことを実現した。

それはビートルズの『I Am the Walrus」をモノホンのカラオケで歌うことであって、自分たちが弾くベースやらギタートラックは抜いたが、リンゴスターのドラムやジョージマーティンのキーボードはそのまま。

ということで何と俺はついにリンゴと共演した。彼のドラムは優しく寄り添うように見せかけて、実は否が応でもアンサンブルを強要し最後には魂にズンドコしてくるのだった。

このロックの名曲にトライしてカバーする奴は少ないからやってみる価値がある、はずだ、、、と自分に言い聞かせ、ヨドバシで拡声器を買って臨んだ本番。

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マスターの和久さんと向こうにチラと新山。

3人で、ことの他うまく行ったような気がして、映像にしておけば良かったと残念がってたら、クスちゃんがしっかり隠し撮りしていてくれた。しかしKタイのモノラル、、、だがなかなかの出来にチラッと公開したいがそこら中のミスはどうしたものか。

コペちゃんいわく『クスちゃんなら、、、つなぎマジック、ぜったいやってくれる』と。

ならば適当にプレゼントを渡してお願いしてみようか、、、と良からぬ事を考えていたが、クスちゃんの歌ったレアなカバー曲『さようなら世界夫人よ』by 頭脳警察。は録画していなかった、アレレレ。

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photo by おひさちゃん

こんな小さな出来事の積み重ねで俺は幸福であった。大の大人がシアワセになれる、わくよんフェス。マスターご夫妻のお人柄に乾杯! 集まったお一人お一人の個性が光っている日でもあった。

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次回は来年の6月1日、、、らしい!? たぶん、きっと、おそらく、また良質なロック事件が起きる、であろう。期待しています。

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posted by コペ・ルニ・クスちゃん at 21:48| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月15日

ヤッホー!ピアニスト(by 吉田コペ)

ヤッホー、と、やってきたのはコバレフスキ。

ちょっと前に鎌倉の一軒家に移り住んで、森と海に抱かれての生活を満喫しているとか!

劇バンとか、トレンディドラマの音楽とか、アレンジとか、外国人にしてはよく働くピアニスト。

日本語も達者でつきあいも上手で、義理人情に厚い。


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何か関わりたい、映画祭の赤じゅうたんを歩きたい、などと言うのでクスちゃんが『東京国際映画祭』にお連れしてプロモーションに励む。

それと近々、私めが彼のピアノを調律しに行くよと約束。

最後はピアノ談義で終了。


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* 東京国際映画祭:左からナッチー、コバル、クスちゃん、島さん
黒澤明の映画特集では甥の島敏光さんが
   長年に渡りコメンテイターを務めている。

今回はクスちゃん引率で集まった4人。
女優のナッチーこと那知南が揃いぶみ。田制くんは夜勤明け来れず残念。

翌朝、スタジオに大きな荷物が届いた。

差し出し人は菊池ひみ子さん。日本を代表するJazzピアニストだ。只今ご主人松本さんの郷里、鳥取で大活躍。ライブハウスを運営したり鳥取Jazzフェスを世界レベルに盛り上げている。

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断シャリ中とのことであまったミキサーを頂いた。

が、想ったよりデカくて年代物!

さーて、どうしよう、と一同。天を仰ぐものの良きアイデアはない。

元々は伊藤タケシさんからひみ子さんにと受け継がれたというこのマシーン、いろんな人のツアーの熱意がいっぱい残っていてHIMIKOの文字も。


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* 幅1メートル、、、

これはこれでマニアにとっては貴重なもの。


なぜかこのところ、ピアニストがらみの事象が増えてきた。

よくわからないが、ピアノ調律もするピアノ奏者コペとしては、何となく話しが弾んでしまう。ピアニスト同士の交流は気楽に気が合う、気のせいではないみたい。

posted by コペ・ルニ・クスちゃん at 12:14| 東京 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月11日

楳図かずおさんのこと(byクスちゃん=ののちゃんこと児島由美)

楳図かずおさんが天に召された。
今まで出逢った人の中でもとても印象深く、愛すべきかただった。
私(児島由美)のデビューの初LIVEではゲストに来て頂いた彼。母校の学園祭でジョイントしたこともあった。
不思議と気の合うことが多くて、いろんなことが起こった。

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一緒に電車に乗るのが精一杯、どうして飛ぶのかわからない飛行機は怖くて乗れない。おうちのそばの大鳥神社交差点で、二人ボオッと女子高生を見ていた日もあった。
彼のアトリエの職場には10人ものアシスタントさんが居た。そして羽根のついた激しい衣装がいっぱい吊るされていた。先生は午前中は人間で快活にオシャベリするけど、午後になると妖怪になる。アーとかウーとかしか言わないで絵を描いてる。作ってくる曲は5拍子になったり17小節になったりしながら着地する。そのたんびにみんなで右往左往して面白かった。


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印象深かったのは映画『おろち』での再会だった。挿入歌を担当させてもらったイマジカの試写では、小学館の編集者さんが黒服を着てSPのように4人、楳図さんを囲んでスクラムを組んでいた。楳図さんは『この人はだいじょうぶだから』と言ってくれて席をはずしてもらって話をすることが出来た。
『ののちゃんがここにいて、僕も元気にここにいて、それで全部がOK、シアワセだよね』
そう言ってハグしてくれた、その言葉が忘れられない。

彼のまんが『まことちゃん』にも登場させてもらった。まことちゃんちの隣りに『のの屋敷』があって200才なのに年をとらない『ののちゃん』という少女が住んでた。モブ役だけどちょっと自慢出来て友達にうらやましがられた。もともとコペちゃんが楳図さんとバンドをやっていたので繋がったご縁だった。コペちゃんは『蟠・龍次』君としてツアーをご一緒し漫画にも登場してキーボードを弾いてた。

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そして当時一緒のLIVEでいつもまことちゃんの着ぐるみを着て狂ったように踊っていた男性がいた。ホントはギターを弾きたかったのに、と繰り言を言ってた彼は久住昌之さんという。その後、久住さんは『孤独のグルメ』で大ヒットを飛ばしてスゴい人になった。


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今、私が絵を描いたりパタパタアニメを動かしたりするのは、少しは楳図さんの妖しいチカラのおかげなのかもしれない。とても追いつけない人だけど、子供のようなピュアな天才を今はただ愛おしく思い出している。


『そのときのつづき』

ちいさいころ 素直だってほめられて
そのまま素直に大人になった
でも素直な大人に会うと人は
なんだか居心地悪そうだ

ちいさいころ マンガが好きで
貸本屋さんにいりびたり
かけっこも好きだったから
マンガを読みながら走ってた

* そう!今は子供のつづき
  そう!みんなただそのときのつづき
  でもつづきだっていうとはみだしちゃうから
  マンガを描いてそっとつづけてる


おとなになってもはみ出したまま
着たい色 見たい色 塗りたい色
でもハデな大人に会うと人は
似合わないって渋い顔

* そう!大人は子供のつづき
  そう!みんなただそのときのつづき
  でもつづきだっていうとスッキリしすぎちゃうから
  だまって貯めてそっと空想してる


(いつも寄り添ってお世話になってきた漫画家、楳図かずおさんのつぶやきを詩にしてみました。)


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写真:児島由美サバラなファーストコンサートより

*まことちゃんの着ぐるみ等の写真は
謹んで久住さんのSNSからお借りしました


posted by コペ・ルニ・クスちゃん at 20:42| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月04日

曲がりくねる俺(by 木村ルニ)

赤坂見附駅からすぐのところに、新しい劇場がOPENした。

多少のリニューアルが必要とのことで、ルニは工務店として参加、六本木から移転してきて新装オープンとのことだ。

この店の照明担当は、蟠龍寺スタジオの『弁天しあた』の照明も上手にまとめてくれたLIVE技術者の重鎮。こちらのステージはレーザー光線など華やかな全演出をしており、彼がしっかりとプログラミングしている。そんなことから自分のココロの中では、今舞台芸術がトレンドに、、、!?

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小劇場から劇団、芝居、パフォーマンス、舞台の上で繰り広げられる人生は俺たちを鼓舞してくれるに違いない。

木村ルニは12月1日の次回『ヤミツキ公演』で、セリフを頂くことになっているらしく、何だかその事がアタマの片隅に浮かんで離れない。俺はミュージシャンじゃなかったのか、いや、学生の頃、役者を夢見てたような気がしないでもない。

ゆくゆくはこの赤坂の舞台で夢が現実になるかも?とチラッと想ったりしたが、ここはマジックやダンスなどをやるショーパブなのでこれはパンクな俺の世界とは近くにあって遥か遠い。ともあれこの年令になって、見ている世界が妙な方向へ動いているような気がしないでもないですなぁ。


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そんな気分をコペとクスに伝えると『僕たちはパッと人気が出てアッというまに没落しないように』などと、はやされた。

そう言えばあの2人はジンセイ色々あった口の人であろう。今さらだが俺にも曲がりくねった生き方が必要なのかもしれない。

というわけで今夜は赤坂の夜。

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posted by コペ・ルニ・クスちゃん at 13:50| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする